当たり前ですが勉強しないと成績は下がります。
勉強しなくていいの?と田舎の親に聞くと、こんな答えが返ってくることがあります。
「てやんでえ!勉強させるために田舎暮らししてるわけじゃねぇや!」
おっと失礼しました。ごもっともです。
でもお子さんの将来考えてますか?
のびのび遊んで、そこから何か興味を見つけて、オンリーワンの人材になる人ももちろんいますが、非常に稀です。
はっきり言います。
田舎でも勉強は必要です。
なぜ勉強が必要なのか?
理由は、ものを考えるための下地を作るためです。
考えるという行為は、頭の中でブロックを組み立てたり粘土をこねたりして、答えとなる形を模索する行為です。
形を作るには①素材(ブロックや粘土)②組み立てノウハウが必要で、勉強は①②両方とも鍛えることができます。
特にこれからは未来が不確実な時代になってきます。
たとえばユーチューバーなんて言葉、10年前には存在していませんでした。ネットビジネスなんて言葉も30年前はありませんでした。
しかし、今は一若者であるヒカキンがyoutube一本で有名になり、googleやAppleに代表される情報産業はすさまじい規模に成長しています。
10年後にどんなテクノロジーが生まれているか、それによって社会や仕事のあり方はどう変わっているか、100%予測できる人はいないでしょう。
もはや「コレを覚えておけば将来安心」という時代ではないのです。
だからこそ、何にでも応用できる「モノを考える力」が死活的に重要になってきます。
そして「モノを考える力」を養うために、勉強はいいトレーニングになります。
なぜなら勉強はロジックの塊だからです。ロジカルにモノを考える訓練として、勉強はものすごく役に立ちます。
そのため、いま一所懸命打ち込んでいることがあれば別ですが、そうでない大部分の子は、確実な将来のために、勉強することによって脳を鍛えておくことが必要です。
勉強で到達する目安
では、どの程度勉強を頑張ればいいのか?
1つの目安として国公立大学を目指すというものがあります。
国公立はご存知のとおり学費が安いので、どうせ大学にいくなら安い方に行ってもらいたいと考えるのは親の常。
自分で勉強する習慣がある子なら塾に行かなくても国公立に入れることは可能です。
国公立って敷居が高いように見えますが、有名どころでなければ偏差値55ぐらいからあります。
偏差値55はマジメな子なら現実的にクリアできる線です。
塾に行かなくても国公立大学合格はできる
私は田舎で育って中1から高2まで塾にいってましたが、高3になったときに塾をやめ、自分で勉強しました。
合格したのは偏差値60台前半の国立大学でした。
塾をやめたのは自分で勉強した方が効率がいいと思ったからで、実際にやってみてそうでした。
私は別に塾を否定しているわけではありません。
高2までは試験前以外はろくに勉強していませんでしたが、それでも成績がそこまで落ち込まずに済んだのは、塾のおかげです。
自主的に勉強しない子に勉強させるのに、たしかに塾は有効です。
でも、やる気さえあれば、塾なしで成績は伸ばせます。
もっと楽しい勉強があったらよかったのに
塾や受験勉強でそれなりの時間を費やしてきた私ですが、社会人となった今となってはこう思うときがあります。
「勉強がもっと楽しかったらよかったのに」
今でこそ微分積分や歴史の知識がどう活かされるかを知っていますか、当時の私は、そのときにやってる勉強がなんの役に立つのか知りませんでした。
受験勉強って延々と続く反復練習です。何に活かすのかを知らないまま、よくあれだけ勉強に時間を費やせたものだと振り返って思います。
いい先生に当たれば勉強が楽しいものになるでしょうし、悪い先生に当たればつまらないものになります。これはとてももったいないことで、先生が違えば興味を持てたかもしれない分野を取りこぼしているわけです。
たとえば私は歴史がニガテでしたが、その理由はひたすら年号を憶えるだけのつまらない暗記科目だと思っていたからです。
でも違うんですよね。
社会人となった今、あらためて教科書を読み返してみるとすごく面白い。
もっと世の中が良くなるようにとか、もっと物事がうまく回るようにとか、その時代時代の人が一所懸命考えて実行してきた片鱗が学べるのだから、社会人生活と通じるところもあり、面白いに決まってるわけです。
だけど学校の先生はそういう、歴史を学ぶ醍醐味みたいなところは教えてもらえませんでした。
もったいない。
塾で強制的に勉強する時間を作るのもいいですが、そうすると上で書いたようなことになるわけです。別に興味はないけどやれと言われるからやってる。
もったいない。
でも理想は違いますよね。
理想は強制しなくても自発的に興味を持って学んでくれることです。同じ時間ならつまらない時間より楽しい時間のほうがいいに決まってます。
①「つまらないのはわかるけど将来のためだからガマンしなさい」
②「こうすればもっと勉強が楽しくなるよ」
子供がやる気を出してくれるのはどちらの言い方でしょうか。学ぶ楽しさを知っている子と知らない子、どちらの将来がより明るいでしょうか。
周りを見渡せば良くない大人たちがたくさんいます。
学ぶ楽しさを知らず、吸収して自分が成長していく楽しさを知らず、自分しだいで解決できる問題を、いつまでも人のせいにして不満やグチばかり口にしている。
こんな人はどこにでもいます。あなたの近くにも必ずいると思います。
そんな人を見るたびに、自分の子供はこんな大人にしたくない、学ぶ姿勢を身につけさせなければと強く思います。
夢中になれる勉強法とは?
多くの子供は、以前の私と同じように「勉強は必要だからやってる。けど楽しくない」という状態です。
なぜ楽しくないか?
一番の原因は「先生」です。
代ゼミや東進で教室を満員にする先生の人気の秘訣は「成績を上げること」ではありません。それは本質ではなく、結果です。
人気の本質は「のめり込む授業をして、生徒のモチベーションを上げ、勉強を楽しいものにさせること」です。
勉強が楽しくなる、夢中になれるような教え方をしてくれる人がいたら、もう最高です。
「でも田舎だと予備校もないし先生なんて選べないじゃん!」
たしかに学校の先生は選べません。塾の先生を指定することもできません。親が先生代わりになるのも難しい。
面白い授業をする先生は昔からいましたが、その授業を受けられる生徒はごく一握り。
でも時代は変わりました。
今ではインターネットがあります。山奥だろうが島だろうが、オンラインなら条件は同じです。
最近ではサービスも整ってきて、例えば
スタディサプリだと子供が熱中できる面白い授業を月額980円と格安で受けられます。これなら1年受けても11,760円。塾の一ヶ月分です。
家でできて、送り迎えをしなくて済み、子供が自発的に机に向かうようになり、しかも安い。オンライン学習は、特に教育環境が充実していない田舎において、周りに差をつけるための武器になっていくと思います。
子供の将来を考え、きちんとした教育を受けさせたいと願うのなら、オンライン学習という選択肢があるということは覚えておいてください。
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