田舎で物件探しをするにはまず優先順位を決めろ!

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「田舎でいい物件を探してるんだけどなかなか見つからないんだよね…」

そういう方に聞きます。

「あなた、理想を求めすぎていませんか?」
雰囲気のいい古民家で、適度な広さの畑がついていて、手の届く価格で、家から農村風景が見渡せて、ご近所にややこしい人がいなくて、電気ガス水道が最初から使えて、水がおいしくて、幹線道路に近くて、スーパーやコンビニもそこそこ近くて、病院なんかも近くにあるとありがたいなあ…
ねえよ! そんな都合のいい物件!
希望はもちろんあるでしょう。思い描く理想もあるでしょう。わかります。わかりますがそんな物件はいつまでたっても見つからないでしょう。
本当に理想の家が欲しかったら、土地を見つけて自分で建てるしかありません。
希望する項目にせいぜい3つ4つ当てはまったら、まあ上出来です。それ以外は目をつむってください。
例えば小学生の子供がいる家庭だと、大事なのは学校が通える範囲にあるかどうか。
例えば退職して悠々自適な生活を送りたい老夫婦だと、自然環境が豊かで水がおいしい、などでしょうか。
大事なのは優先順位を決めること。
絶対譲れないポイントはどこか?
反対にガマンできるポイントはどこか?
全部じゃダメです。どれも絶対譲れないという人は建てた方が早いです。

 

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費用

最重視ポイントは費用です。
予算の範囲で手に入るかどうか? 手に入らなければ存在しないのと同じで、それ以上の議論をいくらしても意味がありません。

ポイントは、物件単体ではなく、必ずリフォーム費用も含めた金額で考えること。
古民家ともなると改修なしで住める物件はほとんどありません。300万円で購入したけどリフォームに2,000万かかったなんてことも起こり得ます。

リフォーム費用の見積は素人ではまず無理で、大工さんや建築家などのプロに一緒に見てもらうことをオススメします。
中にはリフォーム自体できない物件もあります。それは骨組みが腐っている場合です。骨組みとなる木が無事ならあとは費用次第でリフォームできますが、腐っていると手のつけようがありません。雨漏りの跡がある物件などは特に注意してください。湿気とカビは木材の大敵です。
ちなみに田舎では賃貸物件より売り物件の方が多いです。素人が貸して管理にあれこれ気をもむより、きれいさっぱり渡してしまった方がラクですからね。

 

土地の広さ

せっかく田舎に住むんだからと広い土地を求めるのはわかりますが、土地は狭い方が管理がラクです。

小さな畑付きの家が理想でしょう。畑つき山つきで数千坪なんていう物件を買うと、見た目はあの山の向こうまで俺の土地という感じで気持ちがいいですが、あとが大変です。だだっ広い土地を草刈りするときの大変さといったら! これ、いつ終わるの…?と途方に暮れることでしょう。

なお、草刈りしないという選択肢は基本的にありません(周囲が無人だとか、近所と仲良くしなくていい場合は別です)。なぜなら近所迷惑になるからです。草ボーボーの土地は農業害虫や害獣の住処になります。自分の土地が農業被害の温床になってしまう可能性があるのです。そのため田舎の人は、周囲に迷惑をかけてはいけないと、マメに草刈りをします。

 

電気・ガス・水道

以外と重要。
この3つが当たり前に使えると思っちゃいけません。
問題なく使えるかどうかきちんと確認してください。
でないと、水道が来てなかったために、物件を購入した後に水道を何百メートルも引くハメになることも。

山奥の村だと公共の水道がきていないところもあります。その場合は自分たちで山の中にパイプを通して川から水を引いています。水道代はタダですが自分たちで管理しなければならないので手間です。

 

農地は農家じゃないともらえないって知ってました?

農家じゃない人は、まず農家として認定されなければなりません。畑を借りて、マジメに作物を育てて「きちんと農業をやる人ですよ」という証明をしなければいけません。そうしてようやく農家として認められるのです。畑を買うのはそれからです。

詳しくは目当ての自治体の農業委員会で、農地を手に入れるまでの流れを聞いてみましょう。自治体に電話して農業委員会をと言えばつないでくれます。

 

病院

田舎暮らしを希望する人はあまり重視しません。子供の体調が悪くなっても、特別な病気でなければ「寝かせときゃ治るっしょ」な考えの人が多いです。

 

まとめ

理想をすべて叶えたパーフェクトな物件などこの世にありません。パーフェクトな物件でないと満足しないという人はいつまでたっても移住できないでしょう。

譲れないポイントだけいくつか決めて、あとは妥協するようにすれば、物件探しがラクになります。

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