鳥獣害って何? 田舎の人はシカが大っ嫌い!

ド田舎に住んでいると、野生動物をよくみかけます。
例えばシカ。
奈良公園にたくさんいますよね。かわいいですよね。
例えばサル。
温泉に浸かってる姿は冬の風物詩。赤ちゃんは目がクリクリしてて人間の赤ちゃんみたい。
例えばタヌキ。
目の周りの縁取りがとってもキュート!ふさふさのしっぽで癒やされる?!
例えばイノシシ。
大人はデカくて怖いけど、ウリボウはかわいいですよね。親の後ろをちょこちょこついて回って。その愛らしいことといったら!

 

例えばウサギ。
白くてモフモフしてて抱きしめたくなりますよね!
では、この可愛らしい動物たちを、田舎の農家の人に見せてみましょう。

農家「…ブッ殺ス!!」
…あれ? 怒ってる?

そうなんです。
農家にとって、この動物たちは可愛がる相手ではなくて、宿敵なんです。

その理由は、せっかく育てた作物を食べられてしまうから。

これらの動物たちはすべて、深刻な農業被害をもたらす「害獣」なんです。

手間ひまかけて育てた作物を食べられるのは、お金を食べられるのと一緒。

会社員にたとえるとこんな感じです。想像してみてください。

毎日つらい思いをしながら働いて、待ちに待った給料日。

お金をいそいそと引き出して、明日何買おうかなーなんて楽しみにしながら寝て…朝起きたら、枕元で一頭のシカがあなたの大切な諭吉さんを束でムシャムシャ食ってました。

「…うあああ殺ス!! マジブッ殺ス!!」

ってなりません?
これと同じです。
いくら見た目が可愛くても、大切な商売の元を食われたらたまったもんじゃありません。
この野生動物による被害のことを「鳥獣害」といいます。

あれ?「鳥」っていう文字が入ってる?
と思われた方、そのとおり!

そうです。鳥も種類によっては深刻な被害をもたらす立派な害獣なんです。

山が近いところはどこも同じ悩みを抱えています。いくら可愛くても、大切なメシの種を食べられるのはかなわない。これが原因で農業をやめる人もいるくらいです。

人間も手をこまねいているわけではありません。なんとかして食べられないようにと手を尽くしています。

畑の周りに網を張って入れないようにしたり、罠を仕掛けて獣を捕まえたり…でもどこからか入り込んできて、ちょうど明日収穫予定だった野菜が根こそぎやられたりします。

大きな獣は柵をなぎ倒すし、小さな獣はちょっとした隙間からでも入り込んできます。

鳥なんて空から来るので空に向けて網を張らないといけません。

一匹や二匹仕留めたところで状況は変わらず、新手が山から無限にわいてきます。

そんなことが続くと、作る意欲も失せてくるんですね。

これが平野になると状況は違います。
平野は山裾に比べて被害はかなり少ないです。

野生動物にとって見晴らしのいい場所は、遠くから敵に発見されやすい危険地帯でもあるので、あまり足を踏み入れたがりません。

なので平野の畑は柵なんか張らなくても被害を受けないのです。

「じゃあ、山がちな田舎で農業はできないの?」


いえいえ、そんなことはありません。

正しい知識を持って、きちんと防止策を講じれば、ちゃんと防げます。

同じ柵を張るにしても、モレなく隙間なく張るのは意外に難しく、多くの人ができていません。

張ったあとも、緩んでいる箇所がないか定期的に見回りをしないといけません。

先ほどの質問への答えはこうです。

「山がちな場所でも農業はできます。ただし、平野と比べると手間もお金も余分にかかります」

要するに、同じ農業をするにしても場所によって平等ではないということです。
農業を考えている人、特に商売としての農業を考えている人は、こういうことも踏まえて場所選びをしてくださいね。

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