ジビエはフランス語(gibier)で、狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣を指します。具体的にはシカ、イノシシ、カモ、キジなどです。
私たちがふだんよく口にする豚肉、鶏肉、牛肉は、人が飼っている(畜産されている)動物です。一方、シカなどの野生動物は自然で育ったものを猟師が仕留めることで調達されます。
フレンチのメニューで鹿肉のローストなどを見かけることがありますが、それです。
なぜジビエが注目されているの?
おかげで需要はどっと増えたものの、供給が追いつかない状態が今に至るまで続いています。
ジビエと聞くと高級食材のイメージがあるかもしれませんが、鶏や豚のように大量生産できないせいで供給が追いついていないというのが大きな原因です。
ジビエ肉の味比較
シカ
脂肪が少なく淡白な味。
通称セミ(漢字では背身?)といわれる背ロースが一番人気。柔らかくて脂肪がないので、イメージとしてはヒレ肉ですね。猟師によってはここだけ取ってあとは捨ててしまう人もいます。もっと食べる人はモモ肉も取ります。
セミを生のまま刺し身にして生姜醤油でいただくのが猟師流。ただし寄生虫がいるかもしれないのでオススメはしません。きちんと火を通すか、どうしても生で食べたいなら一度冷凍してからにしましょう。
イノシシ
猟師の間では一番人気。旬は冬。
猟師は「イノシシ」とは言わず「シシ」と呼びます。
一頭から取れる肉の量が多く、特に冬は脂が乗っています。が、クセが強く、好みが別れます。
ハマる人だと肉はこれだけでいい、牛肉なんていらない、という人もいるほど。
一般的な調理法は鍋です。いわゆるボタン鍋。
薄くスライスして長時間煮ると柔らかくおいしくなります。
私は初めて食べたとき、肉の硬さにビックリしました。
仕留めたあと、上手に処理をすれば豚肉並に柔らかくなりますが、やり方を間違えると本当に硬くなります。
アナグマ
山が近いと小さなオリさえあれば獲れるので、猟師というより農家が食べます。
美味しいのですが脂がとても多く、適度に脂を落とさないと胸焼けします。
キジ
あっさり淡白です。出汁はいいのがとれます。
野生動物の肉は硬いものが多く、キジ肉もその例です。
やっぱり猟師に一番人気なのはイノシシ!
田舎で生活するなら猟師を志しても面白いですよ。
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