田舎町の地方議員って普段何してるの? 年収は? その疑問にお答えします!

地方議員はオイシイ

普段は何もしていない

田舎の議員は国会議員と違い、普段は何もしていません。正確には本業をやっていたり、お年寄りの議員なら日常生活、議員活動といては何もしていないということです。

最低限やらなければならないことは、年に4回、議会に出席することぐらいです。実労働日数は年間40日くらいですね。ときにはその議会ですら質問も提案もせずただ座っているだけの人もいますが…。

全員が全員というわけではありませんが、ほとんど何もしなくても過ごせてしまいますし咎められません。議員活動をロクにしていないことが理由でクビになったり選挙で落とされたりといった事例は聞いたことがありません。中には生活費のために議員になったと言う人もいるぐらいです。

「ロクに働いてないのに批判されないの?」

それがされないんですね。議員としての実績は田舎では問われません。モノを言うのは普段の個人的な評判です。

「あの人はきちんとした人だ」
「信頼できる人だ」

これがそのまま評価に繋がります。

「いくら信頼できると評判でも、活動をしていないのなら批判されて当たり前では?」

それが当たり前ではないんです。そもそも議員とは何をすべきかを田舎の一般市民は知りません。なので批判のしようがないのです。

田舎の人のイメージは「困ったことがあったら議員に言えばなんとかなる」ぐらいのもので、議員がまっとうに活動をしているかどうか、といったことにはあまり興味がないのです。

もっとも、いくらふだんは仕事をしていないといっても、市民から相談されたらさすがに耳を傾けます。それがまっとうな相談であれば役所に掛け合ってくれます。町の困りごとを吸い上げて議会、ひいては行政運営に反映させるというのも立派な活動の一つです。

収入

議員報酬についてはこちらのサイトが参考になります。

日本☆地域番付‐全国・全地域の議員報酬例規番付

東京都などトップのところは無視して、一番下にスクロールしてみてください。
最下位は東京都青ヶ島村で月10万円です。議長でも14万円。安い!
一般に「村」→「町」→「市」の順に高くなります。
町だと月20~25万円ぐらいが標準です。
ちなみに議長報酬はヒラ議員の3割増しぐらいです。

政務活動費がない

国会議員だと日本中、また世界中を飛び回って仕事をしていますが、田舎の議員でそんなことをしている人はまずいません。理由は熱意の問題もあるのでしょうが、それ以前にお金がないからです。

議員には政務活動費といって、仕事のために使える経費が支給されます。野々村元議員の使い込み問題から始まり、あちこちで私的な使い込みが発覚して、すっかり悪いイメージがついてしまいましたが、これだって政治活動をするために必要なものです。

地方では、この政務活動費が支給されない自治体もあります。支給されるのは月20万円台の報酬だけ。経費がもらえないので活動のしようがないんですね。出張は自腹で行けと言われたら誰だってイヤです。これでしっかり政治活動をしろというのはそもそも無理があります。

田舎で議員になるのは簡単

田舎はライバルが少ない

田舎では議員のなり手が不足しています。そのためあやうく定員割れになりそうだったり、ちょうど募集人数(議員定数といいます)分の人数しか集まらなかったりします。募集人数が10人だったとして、10人しか立候補しなかったら、投票そのものがありません(無投票といいます)。どんなに人気のない人だって議員になれてしまうのです。

そのため、投票では勝てないと思った人が、立候補期限ぎりぎりまで待って、無投票になるのが確実になってから立候補届を出して当選したという事例がありました。セコいやり方ですが、とがめられるものではないし、それほど議員になるのは敷居が低いともいえます。

投票になったとしても、人口一万人の町であれば、トップ当選の人でも1,000票台。下位でよければ200~300票ぐらい取れれば当選できてしまいます。都会のように何万票も集める必要はありません。味方してもらうのは200人でいいんです。それぐらいならなんとかなりそうですよね。

マニフェストは不要

マニフェストとは「私が議員に当選したら必ず〇〇を実行します」という約束のことです。

誰に投票するかの判断をするとき、政党の看板も大きいですが、マニフェストも大事な要素です。

しかし田舎町の議員選挙ではほぼ全員無所属(たまに共産党・公明党)、マニフェストなしです。選挙ポスターを見ても「地域を元気に!」みたいなフワッとしたことしか書いていません。では有権者は何を基準に投票しているのか?

答えは「ふだんの評判」です。はい、また出ました。

議員としての腕なんてみんな興味ないんですよね。ふだんがいい人なら議員になっても問題ないだろう、ぐらいのものです。仕事力より人柄の方がよっぽど重要です。

さらに付け加えるなら、どこの地域に所属しているかも重要です。なんだかんだといっても議員は市民の代表なので、自分の住んでいる地区からせめて一人は議員になってほしいものです。そのため一人も出馬しなさそうだと、誰かを立てようとします。

田舎の選挙活動

田舎の選挙運動では街頭演説などありません。選挙カーで候補者名を連呼するだけです。公約がないんだから演説のしようがないですよね。選挙カーとウグイス嬢を借りる資金さえあれば誰でもできます。

また、都会では「〇万票以下の人はお金を払いなさい」という制度があります。正確には供託金といって、立候補する人は選挙管理委員会に一定額のお金を預けるのですが、得票数があまりに少ないとそのお金が戻ってこないという仕組みです。ちなみに衆議院比例代表だと600万円、そのへんの市議会でも30万円を用意しないといけません。こうして金銭的リスクを用意することで、遊び半分で立候補する人を抑える狙いがあります。本気で当選するつもりじゃなければ割に合いませんからね。

ところが、田舎ではこの供託金さえもありません。落選しても金銭的リスクがないので、誰でも立候補できてしまいます。全体的にイージーモードです。

まとめ

地方議員の悪い面、だらしない面ばかりを書いてきましたが、中にはもちろんマジメに活動している人もいます。議員になる前はただの人でも、議員になった後では周りの反応が違うし、腕のある人であれば行政にいい影響を与えることができる、やりがいのある仕事です。まちづくりに関心のある人は、職業としての選択肢に入れてみてもいいのではないかと思います。

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